工事の種類
| 種類 | 主な内容 | 関わる許可・資格 |
|---|---|---|
| LAN 配線 | 天井裏・床下(OA フロア)・モールでの LAN ケーブル敷設、情報コンセント・パッチパネルの成端、配線試験 | 電気通信工事業(500 万円以上)。作業者の資格は不要 |
| 無線 LAN(Wi-Fi) | 電波の現地調査(サイトサーベイ)、AP の配置設計、天井への取り付け、PoE スイッチの設置、設定 | 電気通信工事業(500 万円以上)。AP の電源コンセント増設は電気工事士 |
| ビジネスフォン | 主装置の設置、電話機の配線、回線(光・IP 電話)への接続、内線の設定 | 回線設備への接続は工事担任者。工事は電気通信工事業(500 万円以上) |
| 回線の引き込み | ビルの MDF から事務所までの光ケーブル・ONU の設置 | 回線事業者(またはその委託先)の工事。ONU 以降の端末の接続は工事担任者 |
| サーバーラック・機器 | ラックの設置、スイッチ・UPS の搭載、ラック内配線、電源工事 | 電源工事は電気工事士。機器の設定は資格不要 |
流れ
- 要件の整理フロア図、席数、情報コンセントの数、Wi-Fi を使う範囲、電話の回線数、工期(入居日)と作業できる時間帯を書き出す。
- 現地調査天井裏・床下の配線ルート、既設の MDF/IDF、電源の空き回路、電波環境を工事会社が確認する。
- 設計・見積配線図(系統図)と機器構成、数量と単価、工期を見積書に明記してもらう。2〜3 社に同じ条件で依頼する。
- 契約建設工事の請負契約は、工事内容・請負代金・工期・支払方法などを記した書面で交わす(建設業法 第19条)。
- 工事配線→成端→試験(導通・リンク速度)→機器設置→設定。ビル管理会社への工事届・入館手続きも必要。
- 竣工・引き渡し竣工図(配線図・ポート対応表)、試験成績書、設定情報を受け取る。これがないと増設・故障時に困る。
発注者に関係する建設業法の定め
- 書面契約:請負契約の当事者は、契約の締結に際して法定の事項を書面に記載し、署名または記名押印して相互に交付する(法 第19条)。電子契約も可能です。
- 一括下請負の禁止:建設業者は、請け負った工事を一括して他人に請け負わせてはならない(法 第22条)。民間工事では、発注者が書面で承諾した場合に限り認められます(同条 第3項)。
注意500 万円未満の工事は建設業法の許可は不要ですが、契約書面を交わすことは工事の規模に関係なく大切です。口頭やメールだけの発注で、追加工事の範囲や保証の扱いがあいまいになることがあります。
法令・公的資料の内容を一般向けに整理したものです。個別の工事に許可・資格が必要かどうかは、許可行政庁(都道府県・地方整備局)や総務省の総合通信局、所管の産業保安監督部に確認してください。確認日: 2026-10-20。